たばこのQ&A

Q.なぜタバコを吸うと歯ぐきが黒くなるのですか?

たばこのQ&A

A.メラニン細胞(メラノサイト)が喫煙の影響で活性化や
増加することが原因です。メラノサイトはメラニン色素を
貯蔵し、それを周囲の細胞に取り込ませる働きをします。
日焼けで皮膚が黒くなるのはこのためです。

禁煙すると歯ぐきの黒ずみがなくなる症例が多いことから、
歯ぐきの色を気にしている人は禁煙が必須です。

Q.禁煙したところ、かえって口の中の炎症が強くなった感じがします。なぜなのですか?

たばこのQ&A

A.禁煙を実行すると、それまでタバコの煙の成分によって
隠れていた本来の歯肉の炎症反応が一時的に戻ってくるためです。

禁煙後の歯ぐきの血流や歯肉溝滲出量を調べた研究では、
禁煙5日後までは炎症の増強を示す結果でしたが、2~3週間後には
非喫煙者と同じ状態になることが示されています。

つまり、禁煙をして数週間後までは、治療を行っていても
なかな炎症が治まらない印象を受けるかもしれませんが、
禁煙を継続することによって、治療に対する口腔組織の反応が
正常なものに変化していくことがあります。

Q.タバコが歯周病に悪いことはわかりましたが、なぜ歯ぐきの治りが悪くなるのですか?

たばこのQ&A

A.タバコの煙の中に含まれているニコチンをはじめとする
有害物質が歯の根元の部分を支える粘膜(歯槽粘膜)や
歯ぐきから直接吸収されたり、肺から血中に入って傷口を治す
細胞(上皮細胞や線維芽細胞)の働きを鈍らせてしまうことが
一因として考えられます。

喫煙者では、歯周組織の治療に対する反応が悪く歯周外科治療や
インプラント手術の予後がよくないことも指摘されています。
そのため、歯周病の治療を始めるにあたってはタバコの本数を減らす
のではなく、喫煙が必須なのです。

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