糖尿病と歯周病
糖尿病とは
ブドウ糖を消費するのに必要なインスリンの量が不足することによって、血液中の血糖値(ブドウ糖の量)が高くなる病気です。
Ⅰ型糖尿病(インスリン依存型)
生まれつきインスリンの分泌量が少ないために起こるもので、若いころから発症することが多く、治療には必ずインスリンが必要。
Ⅱ型糖尿病(インスリン非依存型)
もう一つは生活習慣が大きくかかわり、肥満の人に起こりやすいもので、必ずインスリンの投与を必要としない。日本人の糖尿病の95%罹患している。
インスリン(糖濃度を下げるホルモン)が作用しにくくなる
歯周組織の破壊による歯周病の憎悪
ケミカルメディエーターとは…
炎症の場にある細胞たちが出す、さまざまな作用をもった成分の総称
→炎症をさらに強めたり、周りの組織を壊したりする
血液中に糖分が多いと血液中のたんぱく質が糖化され、それがマクロファージなど白血球の一種である免疫細胞の働きをくるわせ、ケミカルメディエーターを過剰に産生させてしまうのです。
過剰なケミカルメディエーターは歯周組織を破壊し、昨日を弱らせ、その結果歯周病菌に対する歯周組織の抵抗力を低下させてしまします。
高血糖は歯ぐきの血管を弱らせるとともに、歯ぐきの弾力性を保つコラーゲン機能の成分を減らすこともわかっています。
糖尿病の患者さんは歯周病にかかりやすくなり、すでに歯周病にかかっている人は状態が悪化しやすくなる。
・糖尿病のコントロールをきちんとするためには歯周病をきちんとなおすことが重要
・歯周病を予防したり進行を防ぐためには糖尿病の治療が大切